横浜タカシマヤが「醸し人九平次」のセミナーを開催
タカシマヤのお酒売り場へいった時に、ふと見つけたのが「醸し人九平次」の日本酒セミナー開催のお知らせです。
限定30名の無料セミナーで、もちろん試飲もあります。
これは申し込まなくては・・と思ったのですが、すでに満席とのこと。
キャンセル待ちを申し込んでいたところ、ラッキーなことに空きが出て行けることになりました!
醸し人九平次とは・・・
愛知県の蔵元「萬乗醸造」でつくっている日本酒「醸し人九平次」のことです。
萬乗醸造は江戸時代の創業で、久野家が代々受け継いでいるという歴史ある酒蔵です。
しかも、「九平治」という名前を代々の襲名していて、現在15代目になるそうです。
15代目の九平治さんは、「醸し人九平次 別誂」をフランスの三つ星レストランでも提供するなど、これまでの日本酒から大きく飛躍すべく精力的に活動されています。
また、フランスでもワイン作りをしたり、国内では岡山と兵庫で酒米を作るといったことも行っているのです。
テレビ番組でも紹介されることが多く、アマゾンプライムの「石ちゃんのSAKE旅」でも紹介されていました。
私もテレビで見ていたので、九平治さんから直接話を聞けるということで、とても楽しみにしていました。
セミナーは2時間で試飲もあり!
セミナーは日曜日の午後1時から3時までの2時間。
会場はタカシマヤ友の会の第一教室ということで、横浜高島屋から少し離れたところにあります。
しかも、九平治さんは会場で出迎えてくれるという感じで、一人一人に声をかけて名刺を配っていました。 とても、気さくな方で、好感が持てました!
とても引き込まれるセミナー!
2時間のセミナーということで、1時間半は座学、そして残りで試飲という感じです。
九平治さんは話し方はうまく、日本酒をあまり知らない人でもきちんとわかるように、そして、誰でもわかるようにおもしろく、丁寧に講義されていました。
ちなみに、九平治さんはとても背が高く、ファンキーな感じの男前です!
目から鱗のセミナー内容
私はあまり日本酒のことに詳しくはないので、今回のセミナーはとてもためになりました。
このようなしっかりとしたテキストが配られました。
ただし、テキストを見ることはほとんどなく、プロジェクターを映しながら、簡単に説明してくれました。
概要としては、主に次のような内容でした。
- ワインと比較しながら、日本酒にとってのお米の重要性
- 日本酒の良さ、違いが生まれる要因
- 日本酒の選び方、選ぶときの目線
日本酒を選びはお米から
セミナーの中で軸となっていた話は、お米の重要性です。
ワインはブドウの品種や年代などから選ぶのに、日本酒は銘柄で選んでいる人がほとんどです。
日本酒も原料となるお米によって味は大きく異なり、作り手がお米による違いを超えたお酒作りはできないということです。
つまり、原料となるお米の品種が、もっとも味の違いを決めるということです。
セミナーの冒頭で九平治さんが言っていたのが、「どんなすごいシェフでも輸入牛を和牛に変えることはできない」ということです。
ワインもブドウの品種で味が違うように、日本酒もお米によって味が異なるのですから、蔵元ではなくまずはお米によって選ぶのが適切ではないかというのです。
そして、お米も天候などによって、その年の出来の良さがかなり違うと言います。
年代、お米の品種を先に意識して、その後に蔵元で選ぶのが良いということで、次のような順番でチョイスすべきではとお話がありました。
- ビンテージ(年代)
- お米の品種
- お米の産地
- 精米歩合(大吟醸、吟醸など)
- 蔵元(銘柄)
つまり、銘柄は一番最後に考えるものとなるのです。
私もこれまで、銘柄だけで日本酒を選んでいたので、原料のお米の品種などを考えていませんでした。
お米は西日本のものだと芳醇に
気候の関係から、西日本で作るお米の方が熟したものができて、東日本や北日本のものは味がさっぱり目になるようです。
- 西日本・・・芳醇
- 東日本・・・淡麗
こんな感じです。 もともと、お米は暖かいところで育つ植物ですので、新潟や東北のお米は品種改良により作られたものです。
北国の日本酒は淡麗辛口などが多いのは、こういったことのようです。
この流れで試飲です。
お楽しみの試飲はお米が異なるもの3種類
写真はすでに飲んだ後の状態ですが、それぞれグラスの半分から1/2ほど入っていたので、サービスがいいですね!
銘柄は伏せて飲んでみて、その違いを感じてみるという企画になっていました。 それぞれ3種類は以下のものです。
写真の右側から1、2、3となっています。
- 「醸し人九平次」・・・山田錦
- 「龍勢」・・・ 八反35号
- 「根知男山」・・・根知谷産越淡麗
蔵元は異なりますが、どれも50%の精米歩合でお米が違っています。
お米の違いでこんなに違うのかと、お米の視点でお酒を飲むことができました。
ちなみに山田錦を使った九平次はとてもなめらかです。
そして八反35号を使った龍勢は広島のお酒で、とても芳醇な味わいです。
根知男山はさっぱりキリッとした感じでした。
今回はお米の違いを見ましたが、作り手の個性を見るなら、同じお米で同じ年代、同じ精米歩合の原料のお酒を複数の銘柄で飲み比べすれば、その違いを楽しめるというお話もありました。
居酒屋さんでよくある「飲み比べセット」は、何か軸をもって飲みくらべると、より一層楽しめると思います。
セミナーのまとめ
初めて蔵元さんがの話をきける日本酒セミナーに参加しました。
難しい話は一切なく、とても楽しく、そしてわかりやすい講義で本当によかったです。
これから日本酒に対する目線が少し変わりそうです。 いろいろと飲み比べて見たいと思います。
もちろん自分でも飲んでいます!
醸し人九平次は私もとても好きなお酒です。
なめらかさとお米のほんのりとした甘さを感じられる、すごくおいしいお酒です。
前述のとおり、フランスの三つ星レストランで提供されているのですから、一度は飲んでおいて損はないと思います!
関東の居酒屋さんではあまり置いてなくて、お店で飲むと1合で2,000円くらいすると思います。
アマゾンや楽天だと750mlで5,000円ですので、かなりお得です!おいしいので、興味のある人はぜひ飲んでみてください。
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